初めてのウイスキーは何から飲めばいい?
どうも初めまして。yuyaと申します。
普段はお酒とコーヒーが飲めるカレー屋さん
の店長をしています。
本業というか、メインの商品はカレーですが、そこそこのお酒(主にウイスキー)を出しています。
先日お客様から「居酒屋で安いウイスキーをハイボールをよく飲むんだけど、そろそろちゃんとしたウイスキーを知りたい。何から飲むべきか」というご相談を受けました。
確かにウイスキーは種類がたくさんある上に、調べてもいちいち大麦がどうとかピートがどうとかスコッチだとかバーボンだとか、うるさいんですよね。
もちろんそれらはウイスキーを知る上で大事な情報ではありますが、よく知らない人にいきなりそんな話をしたところで、うわキモ……と引かれておしまいです。
というわけで、長くなりましたが、本題に入ります。
「初めてのウイスキーは何から飲むべきか」
ウイスキー好きの悪い癖として、よくわからんうんちくめっちゃ語ってくる、というものがあります。
私も例に漏れず、語り出しそうになることはよくありますが、今回は難しいことはおいといて、あまり詳しくない人におすすめの最初の一杯をご紹介していきます。
そして、今回ご紹介するのはそこそこリーズナブルなものですので、ご安心を。
1.山崎
これは知っている方けっこう多いんじゃないでしょうか。ウイスキーの中でもかなり有名ですね。
いきなり高いもん出してくるなよ、と聞こえそうですが、ノンエイジの山崎はそこまで高くありません。
聞きなれない横文字で申し訳ないのですが、ノンエイジとは簡単にいうと山崎25年、みたいに年数表記のない廉価版だと思ってもらえれば問題ありません。
あの年数分熟成させているので、数字が大きければ大きいほど作るのに時間と手間がかかります。
そして価値も高くなりますが、ノンエイジは廉価版のため、お手頃に飲める、というわけです。
厳密にいうとノンエイジの定義はまだ色々とあるのですが、小難しい話はまた今度。
で、この山崎のノンエイジですが、いちごやさくらんぼのような甘い香りで、アルコールのあのツンとした刺激はありません。
口あたりもなめらかで、ふわっと広がる甘みの後に、バニラやシナモンを思わせる余韻が残ります。
クセがなく、香りも味わいも出すぎたものではないので、意外と和食に合わせても邪魔をしません。
とても飲みやすくファンが多い山崎ですが、熟成させていくごとに深みを増していき、通も唸らせるほど。
初心者から上級者まで幅広く楽しめる一杯です。
2.白州
こちらももちろんノンエイジで。最近見かける機会が増えたような気がします。
ちょっとお酒に気を使ってる飲み屋さんであればだいたい置いてあるのではないでしょうか。
「森の香り」と評されるように、爽やかでフレッシュな香りがします。
口あたりも軽やかで、それでいてウイスキー特有のスモーキーなところも少しあって、飲みやすさと複雑さが同居したウイスキーです。
スモーキー、複雑というと飲みづらそうに聞こえるかもしれませんが、ウイスキーにとっては割と褒め言葉だったりします。
ハイボールで飲むと爽やかさが際立つので、まずはそちらから試してみるのがおすすめ。
3.竹鶴
はい出ました。マッサンです。
昨今のウイスキーブームを引き起こしたのは、あの朝ドラが一番の要因と言っても過言ではないでしょう。私は見てないんですけど、面白かったらしいし。
フルーティな香りの中にバニラのような甘み、そして少しスパイシーな感じもします。
味わいも香りの通り、フルーティかつマイルドながら、コクや深みも感じられるものとなっています。
あとこの竹鶴は先述の山崎、白州と異なり、複数のウイスキーをブレンドして作っています。
一般的に複数のウイスキーをブレンドしたものの方が、香りが豊かで複雑な味わいが楽しめるとされています。
「複数のウイスキーをブレンドしている」ことについても小難しい話があったりするのですが、要はそれぞれのいいとこ取りをしているからおいしいと覚えてくださればいいかと思います。
4.知多
風香るハイボール
のフレーズで佐藤健さんがCMをやっていましたね。これも見たことある人けっこういるんじゃないでしょうか。
香りは少し弱めですが、バニラ系の香りがふわりと。口あたりはとにかく軽く、ハイボールにするといくらでも飲めそうです。
前述の3本と原料が違うからこその飲みやすさが特徴。楽しく食事しながら気軽にハイボールでも、という場面にぴったりです。
おすすめの理由
なぜこの4本をおすすめしたかというと、
・だいたいどこにでもある
・比較的リーズナブル
・おいしい
・漢字の名前なので頼みやすい
あたりが主な理由になってきます。
なんか聞いたことない横文字の名前がとっつきにくい、みたいなイメージを持たれがちなウイスキーですが、漢字の名前なら覚えやすいし、頼む時の気恥ずかしさみたいなのを感じなくて済みそうじゃないですか。
せっかく覚えて恥ずかしさも飲み込んで注文したけど「あー、置いてないんですよねー」とか言われたらもういたたまれないじゃないですか。
そんなわけで、だいたいどこにでもあって、リーズナブルで、おいしい、頼みやすい、なものをセレクトしてみました。
うちの店にも置いてますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひ。
通ぶりたい人、もっとウイスキーのことを知りたい人向けのエントリはまた今度。